ご夫婦共にテレワークでお仕事をされるC様。1、2階はパブリックな空間と捉えワークスペースを点在させて、職住の両立を実現しました。
レンガ調のアクセントクロスをメインに、ダルブラウンとベージュでまとめたエントランスは、 外部からプライベートな空間へと導きます。土間に設けた西面のFIX窓からは夕陽が差し込み、 落ち着いた雰囲気と優しげな印象を与えてくれます。
リビングに隣接するバルコニーは床面を下げ、窓が床付けになることで、リビングとの一体感を高めました。 また、上部には吹き抜けを設けることで、縦にも横にも空間は繋がっていきます。吹き抜けに面する壁を鉄骨手摺にすることで、 1m四方の吹き抜けとは思えない広がりを作り出しています。造作の壁面収納のTVボードには本やDVDを集約し、物理的にも精神的にも開放的な空間としました。
3階の居室にはクローゼットを設けず、2階のTVボードの背面にファミリークローゼットとして衣服の収納空間を集約しました。 外で着た服を3階に持ち込まないことで、2階まではパブリックスペース、3階からはプライベートスペースと自然に意識できるように、収納軸で空間を分けました。 家事動線も短くなり、合理的な間取りになっています。
キッチンはカウンタータイプのフルフラットキッチンを採用。ダイニングテーブルを置かずとも、バーのように並んで食事をしたり、調理中も対面で会話を楽しんだりすることができます。 ご夫婦別々のテレワーク用の個室を設けながらも、時にはカウンターにパソコンを持ち運んで、デスクとして活用することも。風合いのある床タイルと、キッチンと同色のカップボードで 統一感のある空間を作りました。
1階のバスルームのほか、3階にはシャワールームを設け、2カ所でシャワーが使えるようにしました。 朝シャワー派のご夫婦にとって、共働きの忙しい朝は1階と3階で同時にシャワーを浴びることができるため効率的です。 シャワールームに面したトイレのアクセントクロスは、落ち着いた雰囲気の居室とはうって変わって遊び心でポップな柄をセレクト。
3階のルーフバルコニーは、ご主人の1番のお気に入り。ご自身で人工芝を敷き、リラックススペースに作り上げました。 居室からだけではなく廊下からも出入りができるため、寝室を通らずバルコニーで友人と晩酌を楽しむことができます。
シャンデリア照明がご夫婦共通のお気に入り。3階から吊るされたシャンデリア照明によって、より一層縦の広がりを感じます。 吹き抜けの鉄骨手摺と照明を黒に揃えることで統一感のあるモダンな空間を演出してくれます。